女装子のための筋肉の落とし方
女装するうえでとてもネックになるのが男らしい筋肉。
肩の筋肉や腕の筋肉を落とせたら・・・と思っている女装子さんも多いのでは?
今回の記事はそんな女装さんに向けて、ぼく自身がトレーナーとして学ぶ中で培ってきた知識をもとにした”筋肉を落とすための理論”をお教えします。
どうすれば筋肉は落ちるのか
「筋肉を減らすために必要なこと、それは筋肉を増やすのと反対のこと」
筋肉をつけるために何をすればいいのか。
それは十分な栄養と適切な刺激です。
筋肉は栄養と刺激によって大きくなるのです。
筋肉を減らす方法はこの逆。
「刺激を与えないこと」 と「不十分な栄養」の2つ。
単純ですが、これが筋肉を落とすための法則です。
- 筋肉を落とすポイント
- ①刺激を与えないこと
②不十分な栄養
①刺激を与えなければ筋肉は落ちる
例としてあまり適切ではないかもしれませんが、わかりやすいたとえとして車いすの方を思い浮かべてみてください。
歩けなくなって車いす生活になった場合、ほとんどの人は使わない脚の筋肉量はどんどん減っていきます。
普段から重いものを持ったりする場合、力が必要なので筋肉は増えていきます。
筋肉が増えるのは、刺激への適応なのです。
筋肉を減らすために必要なのは、その反対ということです。
「実はぼくの祖父は交通事故で歩けなくなりました。車いす生活になってからみるみるうちに脚が細くなっていきました。筋肉は刺激を与えなければ細くなるのです」
特に鍛えていないけど特定の部位が太い人の場合
ここで言う刺激は、何も筋トレに限った話ではありません。
日常生活の身体の使い方も気を付けるべきです。
例えば普段から股関節をあまり使えていない人。
こういう人は、歩くときに膝や足首の動作がメインになるのですが、ふくらはぎがかなり太い場合があるんですよね。
これは太ももやお尻の筋肉があまり使えず、ふくらはぎの筋肉メインで動作をしているから、という考え方ができます。
つまり 特に鍛えていないけど特定の部位が太い人は、日常生活でのからだの使い方に気を付ける必要があるんです。
ふくらはぎが太い場合は、股関節を使って歩幅を大きく歩くと改善がみられる可能性がありますね。
もちろんかなり時間が掛りますが。
②栄養が不十分だと筋肉が落ちる
「わたしたちの身体は食べたものでできています。だから筋肉だって、食べたものの影響を受けるのです」
筋肉を落とすために食事で気を付けるべきポイントは、カロリーとたんぱく質。
それぞれ見ていきましょう。
カロリーが足りないと筋肉は落ちる
カロリー収支は体組成の変化に大きくかかわる要素です。
わたしたちが1日に消費するエネルギーのうち、筋肉が占める割合は約20%。
それなりに大きな割合を占めています。
心臓や肝臓などの内臓は、筋肉以上のエネルギーを消費しますが、内臓って減らすことできないじゃないですか。
で、カロリー収支がマイナスになった時。
たくさんエネルギーを消費する筋肉は、飢餓状態で寿命を縮める原因になってしまう。
身体では脂を分解してエネルギーとして使うと同時に、筋肉も分解してエネルギーにしているのです。
つまり、カロリー収支をマイナスにすれば自然と筋肉は落ちるということなのです。
たんぱく質が足りないと筋肉は落ちやすい
カロリー収支をマイナスにした状態で、さらに筋肉を落としたいときにやってほしいのがたんぱく質の制限。
たんぱく質は、筋肉の材料になる栄養素。
これが足りないと、筋肉を合成することができません。
アンダーカロリーの状態でも、たんぱく質の摂取量が多ければ筋肉の分解は最小限に抑えられてしまうでしょう。
筋肉を落としたいなら、たんぱく質はあまりたくさん摂らない方がベターです。
ただし、たんぱく質を摂らなすぎるのも考え物。
たんぱく質は筋肉だけでなくお肌や髪の材料にもなっています。
不足しすぎるとお肌ボロボロ、髪ぼさぼさ、なんてことにもつながりかねない。
最低限の必要量である、1日当たり体重1㎏あたり0.8gのたんぱく質は摂取したほうが無難でしょう。
ハードな減量ほど筋肉は落ちやすくなる
もしも、早く筋肉を落としたいのなら、ゆっくりと減量を行うよりもハードに減量を行った方が筋肉は落ちやすくなるかもしれません。
減量ペースが速い無理な減量ほど、筋肉が落ちる割合が多いと言われているからです。
減量ペースが速い場合、リバウンドの可能性が高くなりますが、心配ありません。
筋肉を落とす場合、リバウンドは優秀な戦略の一つになるのです。
リバウンドを繰り返すのもあり
普通のダイエットなら、リバウンドってありえないですよね。
でも、筋肉を落とすためのダイエットなら、リバウンドはありです。
ハードに減量をしていくと、筋肉も脂肪もぐんぐん落ちていくことでしょう。
しかし、ある程度続けていると代謝も落ちるし精神的にもかなりつらくなってくる。
そこで、筋トレをしないで食べる量を増やすことで、筋肉を増やさずに脂肪だけが増えていきます。
落ちていた代謝もかなり戻り、精神的にもまた頑張れるようになる。
それからまた減量に入るのです。
前よりも筋肉量が少ない状態でさらに筋肉を落とすことができるでしょう。
こうやって意図的にリバウンドを繰り返すことで、効果的に筋肉を落とすことができるんです。
筋肉を減らす注意点
ここまで筋肉を減らす方法を書いてきましたが、筋肉を減らすことは当然いいことばかりではありません。
筋肉を減らすことのいくつかの注意点があります。
筋力の減少
筋肉を減らすということは、当然ですが筋力の低下も招きます。
これは若いうちにはあまり影響はありませんが、ある程度年齢が上がると大きな問題を生むことがあります。
背中が大きく曲がってきたり、歩くのが困難になったり、高齢になった時にそういった問題がでてくる可能性があります。
年齢が上がれば筋肉を増やすことが難しくなる。
若い時に筋肉を減らしすぎると、後々苦労するかもしれません。
代謝の低下
筋肉が減るということは、代謝が下がることと直結します。
仮に10㎏筋肉を落とした場合、前と同じ体脂肪率を維持するにはどのくらい摂取カロリーを減らす必要があるでしょう?
おそらく500kcalは減らす必要があると思います。
筋肉を減らすと圧倒的に太りやすくなる。
筋肉を減らしてスリムな体を維持するには、食事に関してかなりの覚悟が必要だということを知っておいてください。
最後に
ということで筋肉を減らす方法でした。
最後はいろいろ注意点を書きましたが、華奢なカラダは女装さんならだれでもあこがれるものだと思います。
ぼくも学生の頃は華奢になりたくていろいろ試行錯誤をしましたが、今のような知識があればまた違っただろうなと思います。
「あなたの人生はあなたのもの。ぜひ納得のいく身体づくりを!」