男性(女装)が女性らしいカラダになるための基本ー女装ボディメイクの考え方ー
女装のためのボディメイクとは、男性らしいカラダのラインを女性的なボディラインに近づけるためのものです。
今回の記事は、女性らしいカラダになるための基本となる方向性のお話をしていきます。
まず男性が女性らしいカラダになるためのボディメイクのポイントは3点。
①上半身の筋肉を落とす
②下半身の筋肉をつける(場合によっては落とす)
③脂肪を適切な量に調整する
です。
詳しく見ていきましょう。
基本のアプローチ
女性の身体のバランスは、上半身よりも下半身にボリュームがあります。
対して男性は遺伝的に上半身の方がボリュームがつきやすいです。
そのため、上半身のボリュームを減らしつつ、臀部を中心に下半身のボリュームを増やすのが女装ボディメイクの基本的な戦略になります。
上半身のボリュームを減らす
男性は遺伝的に上半身に筋肉がつきやすいようにできています。
なのでほとんどの場合、上半身は全体的にボリュームを減らした方が、女性らしいボディバランスになります。
よくある傾向で見ていくと、肩幅広くて厚みはあまりないパターンと、肩幅はそれほどでもないけど身体に厚みがあるパターン。
肩幅を減らすには、肩の三角筋をなるべく落とすように。
厚みが気になる方は、胸の大胸筋や背中の広背筋、僧帽筋あたりが落ちるといい感じになります。
ただし、上記はあくまでもよくある傾向の話。
実際には個々人で筋肉の付き方や脂肪の付き方は違うので注意。しっかりと自分の身体を見て判断してください。
ボリュームをつける場所は下半身
女性は上半身と下半身で分けたときに、相対的に下半身のボリュームがあります。
なので、ある程度下半身にボリュームを出してあげた方が、バランスとして女性に近づきます。
特にポイントになるのがお尻(臀部)です。臀部の後ろの部分と横の部分。ここはもう基本的に全員ボリュームを出すべきです。
尻があるだけで圧倒的に女子感出るんで。
後は脚です。太もも。
太ももに関してはそれぞれの好みも大きいですが、上半身との相対的なバランスを考えるとあまり細すぎるのも女性らしいバランスから遠ざかるのではと考えます。
ただ、ここは本当に好みです。
細い足が好きな方は細くいきましょう。
ボリュームのコントロールは筋肉で行う
次はどうやって各部分のボリュームをコントロールするのかを説明します。
結論から言うと、身体のデザインは各パーツの筋肉の量で変えていきます。
まずはいったん脂肪のことは忘れてください。
ボリュームを出したい部位→筋肉を増やす↑
ボリュームを減らしたい部位→筋肉を減らす↓
これが基本的な方法です。
筋肉には、鍛えたところだけが太くなるという性質があるので、特定の部分の筋肉をつけて特定の部分はつけないということができるんです。
逆に、筋トレしないで減量をすると筋肉量が落ちるので、筋肉を落とすためにはその性質を利用します。
すごくざっくりというと、ボリュームが欲しいところは筋トレする。
ボリュームがいらないところは筋トレしない。
その状態でしっかりとトレーニングや食事管理を続けると少しづつですがからだの形が変わって行きます。
こう言うと、「脂肪は関係ないの?」という疑問が出てくることかと思います。
太いところや細いところの身体のバランスを変えるために脂肪を減らすのは間違いです。
なぜかというと、脂肪は特定の部位のみを落としたり増やしたりがほとんどできないからです。
脂肪はほぼあらかじめ決められた優先順位で落ちていくので、各パーツのバランスを変えるには使えないと思ってください。
よく、「二の腕の脂肪を落とすために二の腕の筋トレを~」とか言ってる人いますが、二の腕のトレーニングをしても二の腕の脂肪はほとんど落ちやすくなりません。
脂肪は身体のソフトさをコントロールするために使う
では、女装ボディメイクにおける体脂肪の役割は何か。
この画像は、ぼくが2017年に5か月の減量をしたときの写真です。
左は体脂肪率が推定で18%くらいあるとき。
右はおそらく8%前後でしょうか。
この画像を使いながら説明していきましょう。
ボディメイクにおいて脂肪の役目は3つあります。
- 全身の細さを調整する
- メリハリ
- 表面のなめらかさを演出する
1、全身の細さの調整
脂肪は部分的に変化させることはできませんが、全身を細くしたり太くすることができます。
基本的に男性は女性よりも全体的に太いので、脂肪を減らして細くした方が女性っぽくなりますね。
また多くの場合、脂肪がつきやすい部位の方が絞った時の変化率は大きいです。
特に男性はお腹周りが脂肪がつきやすい部位。
なので、おなかは他の部位と比べ絞った時の細くなる割合は大きくなるんです。
ちなみに画像右の状態で、ウエストが65cm。身長は169cmなので、ウエストだけは同じ身長の女性の平均的なウエストサイズよりも細くなってます。
10%切るくらいになると、肋骨の幅よりもウエストが細くなってきますよ。
2、メリハリ
ウエストのくびれなどのメリハリを際立たせるためには、ある程度身体を絞る必要があります。
それなりにくびれて見えるには、おそらく男性の場合は体脂肪率15%以下が目標になるでしょう。
ウエスト以外にも、基本的にある程度体脂肪率を絞っていくことで関節部分のメリハリが出てきます。
手首や足首、首、ひざ周りを細くすっきりと見せるには、人にもよりますがある程度絞れていた方がいいでしょう。
ただし、筋肉量が多い人が絞ると筋肉と筋肉の境目がはっきりとしてきてとても男性的に見えてしまいます。
3、表面のソフトさの演出
脂肪が減ると筋肉の繊維や血管が浮き上がってきますよね。
Tシャツの袖から筋肉の繊維や血管びっしりな腕が出てたら、細くても女性っぽさは感じないですよね。
それらを浮き上がらせないためには、今度はある程度の体脂肪率が必要になります。
他にも顔の骨ばった感じや、骨格が豊かな方の場合はごつごつ感。
筋肉のカット。
脂肪を絞れば絞るほどに、そういった男性的な要素が見えてきます。
適切な体脂肪率は?
上記の3点を踏まえて適切な体脂肪率を考えてみましょう。
体脂肪率が15%を下回ると、ウエストのくびれはある程度出てきます。
さらに10%を切るくらいになると、くびれはかなり出てきます。
体脂肪率10%は、きれいにシックスパックが浮かび上がってくる体脂肪率です。
逆に体脂肪率が20%を超えると、ウエストのくびれはあまりないと思ってもらっていいです。
反対に血管や筋繊維もあまり見えなくなってきます。
やりたい服装やその人の骨格などにもよりますが、だいたい10~20%の範囲内に収めるのが妥当だと思います。
これは女性にすると、おおむね15~27%に相当します。
まとめ
では、今回の内容をまとめます。
- 目指すべきからだのバランスは臀部>脚>上半身
- 上半身のボリュームは減らす
- 下半身のボリュームを増やす
- 特にお尻が重要
- 各パーツのバランスのコントロールは筋肉で
- 脂肪は全体(特にウエスト)の細さの調整と表面の質感の調整をするもの