なぜ、たんぱく質は太りにくいのか。その秘密はDITにあった。
ダイエットするならたんぱく質。
最近よく聞くようになりましたね。
コンビニのサラダチキンは今やスーパーでも売られ、サラダサーモンなんて商品も出てきてます。
たんぱく質はほかの三大栄養素である糖質、脂質と比べて太りにくい。
これは、今の栄養学で分かっている範囲では間違いないです。
では、なぜたんぱく質が太りにくいのかというと…
そこにはDITというものが絡んできます。
DITとはなにか
「DIT(ディーアイティー)って、はじめてきいた!」
「聞きなれない単語よね。日本語にすると、食事誘発性熱産生(しょくじゆうはつせいねつさんせい)と言うわ」
食事をしたあとって、体が温かくなりますよね。
これは食事をとったことで体が熱を生み出している状態。
熱を生み出すということは、カロリーを消費しているということです。
つまり食事をしたあとって、一時的にカロリー消費が増えるんです。
このように、食事をした後に一時的にカロリー消費が増えることをDITと呼んでいます。
たんぱく質はDITが大きいから太りにくい
ではなぜたんぱく質が太りにくいのか。
それはほかの三大栄養素と比べてDITの比率が大きいからです。
DITによるエネルギー消費は、おおむね食べたもののカロリーによって決まります。
基本的には摂取カロリーの約10%と言われていますね。
1,000kcal食べたらそのうち100kcalは熱として消費されるということです。
「年収330万円以下のサラリーマンの所得税分くらいですね」
「そのたとえなんかヤダ・・・」
で、このDITですが、それぞれの栄養素によって比率が違うんです。
【三大栄養素のDIT】
脂質 | 4% |
糖質 | 6% |
たんぱく質 | 30% |
上の表を見てもらえるとわかりますが、たんぱく質だけ圧倒的ですよね。
一般的にDITが10%と言われているのは、すべての栄養素を平均するとだいたい10%くらいということなんです。
つまりたんぱく質の比率が増えれば増えるほどDITは増える。
熱として消費されるエネルギー量が増えるんです。
すなわち、たんぱく質は他の栄養素と比べ太りにくい。
ただし、太らないではない
気を付けてほしいのは、たんぱく質は「太りにくい」のであって「太らない」ではないということ。
いくら熱として消費されやすくても、たくさん食べれば太ります。
それはたんぱく質にかぎらずどんな食べ物でもいえることなので、気を付けてくださいね。