ボディデザインにおける脂肪の役割
「脂肪はただ少なければいいというものではありません。カラダをデザインするうえで、脂肪には重要な役割があるのです」
脂肪がからだの見た目に与える影響は大きく分けて3つあります。
それは「細さ/太さ」「メリハリ」「質感」です。
1、全体的な太さ細さ
ある程度の個人差や性別差はありますが、多くの場合脂肪は全体的についていきます。
(もちろん、腕は血管浮いてるくらい脂肪が少ないのに、おなかは妊婦みたいになっている人もいます。こういった脂肪の付き方の違いはおおむね遺伝的なものでしょうね)
当たり前ですが、脂肪が多いと全体的にまるく、大きく、太く見えます。
脂肪が少なければ細く、しゅっとした印象になる。
脂肪が少なければ少ないほど、スポーティーでキレのある印象を演出でき
脂肪の量が増えるほどに柔らかくソフトな印象になってくるのです。
2、メリハリ
脂肪が減ると、特にウエストや関節部分のメリハリが出てきます。
それなりに筋肉量があっても、脂肪が多いとボディラインは全体的にのっぺりとした感じになる。
その状態で脂肪を落とすことで、筋肉の丸みが出てきてメリハリのあるボディラインになります。
具体的には腹筋の溝が出てきたり、ウエストのくびれが出てきます。
こちらの画像は著者が12㎏の減量をしたときの写真です。
肩と腕の境目がはっきりして胸やおなかの部分も、筋肉のメリハリが出てますよね。
脂肪を減らすことで、出るところは出て引っ込むところは引っ込む、メリハリのあるカラダになるのです。
3、表面の質感
例えば同じような脚の太さのAさんとBさんがいたとします。
Aさんは張りのあるピンとしたつややかな質感の肌。
Bさんセルライトまみれのぶよぶよした肌の質感。
こういう違いって、普段からよく目にするものではないでしょうか。
脂肪の量の差によって、こういった違いが出てきます。
脂肪の量が多ければ、たとえ細い脚でも、細い腕でも、表面はぶよぶよした質感になってしまうんです。
逆に筋肉量が多く脂肪が少なければ、表面はピンと張った張りのあるお肌になります。
さらに脂肪を減らすと、ボディビルダーのように筋肉の繊維が浮き上がってきます。
4、とにかく脂肪を減らす、という考えは間違い
ボディデザインにおいては、とにかく脂肪を減らせばいいという考え方はしません。
脂肪量は自分のなりたい姿に合わせて、適切な脂肪の量に調整すると考えます。
アスリートのようなスポーティーなカラダとグラビアアイドルのような柔らかさのあるカラダでは、必要な脂肪量は違いますよね。
理想のカラダをデザインするには、”とにかく脂肪は悪”みたいな考えは捨てて、適切な脂肪量にするという意識が重要なんです。
そして脂肪の量は、適切な食事管理によって調整することができるのです。