プロテインとは何なのか。何のために飲むの?
「筋トレといえば?」
「「「プロテイン!!!」」」
そのくらいプロテインって、一般的にも知られるようになってきましたね。
でも、いまだにプロテインが怪しい薬か何かと勘違いしている人も多いのが現状。
今回の記事では、プロテインとは何なのか、ご紹介したいと思います。
プロテインとは
プロテインは一言でいうと、たんぱく質のサプリメントです。
たんぱく質は「脂質」「糖質」とならぶ三大栄養素の一つ。
わたしたちが生きていくために絶対に必要な栄養素です。
「プロテインは、食事からでは足りないたんぱく質を補うための”サプリメント”なのです」
プロテインは筋肉増強剤ではない
「プロテインというと、どうしても怪しい薬みたいな印象がありますが・・・」
「プロテインを筋肉増強剤と勘違いしている人は多いですが、それは完全なる間違い!」
よう間違えられるのが、プロテインって筋肉増強剤なんでしょみたいなの。
筋肉増強剤・・・いわゆるアナボリックステロイドですね。これとプロテインを混同している人がいまだに多い。
アナボリックステロイドは一言でいうとホルモン剤。男性ホルモンと同様の働きをするものです。
通常わたしたちの身体には、筋肉が大きくなりすぎないように抑制する遺伝子(ミオスタチン)が存在しています。
ミオスタチンの働きがあるので、トレーニングをしまくっても過剰に筋発達しないようになっています。
アナボリックステロイドは、ミオスタチンの働きを阻害することで尋常ではない筋発達につながるのです。
ネットで筋骨隆々の牛や犬を見たことがあるかもしれませんが、それがミオスタチンが欠乏した個体です。
対してプロテインはただの栄養素。お肉やお魚と同様の食品であり、ビタミンやミネラルと同様のサプリメント。
筋肉増強剤とは全くの別物なのです。
プロテインは痩せる食品でもない
「プロテインってやせるの?」
「いい質問ですね。プロテインを飲んでも痩せません」
最近はダイエットのためにプロテインを飲む人も増えてきていますが、勘違いしてはいけないのがプロテインは”痩せる”食品ではないということ。
ただ「プロテインを飲めば痩せる!」と思って飲んで逆に太った!という話もたまに目にします。
当たり前ですがプロテインはただのたんぱく質であって、それ以上でも以下でもありません。
たんぱく質は身体を動かすエネルギーになったり、カラダをつくる材料になるもの。
痩せる効果などないのです。
もしプロテインで痩せたければ、こちらの記事の飲み方を参考にしてみてください↓
プロテインを飲むのは何のため?
では、プロテインは何のために飲むのか?
それは先ほども書いた通り、食事だけでは足りないたんぱく質を補うためです。
効果的に筋肥大させるためには、体重1㎏あたり2~3gのたんぱく質を摂取する必要があります。
それも毎日。トレーニングした日もしない日もです。
例えば体重60㎏の人が体重1㎏あたり3gのたんぱく質を摂取するとしたら・・・1日に180gが必要になりますね。
これは皮をはいだ鶏むね肉でいえば約780g相当します。
「毎日800gのお肉をたべるなんてムリ~~!!」
「そうですよね。だからプロテインなんです」
食事だけではきつい、でもたんぱく質とらなきゃ。
だから手軽に摂取できるプロテインの出番なんです。
プロテインは最高のシナリオじゃない
「プロテインって便利ですごいんですね!」
「そうですね。でももし、プロテインパウダーじゃなくてちゃんとした食材を食べられるのなら、それに越したことはありません」
リッチピアーナの言葉を借りるなら
最高のシナリオは本物の飯これに尽きる
世界中を見ても
本物の飯を上回るサプリメントが開発されることは
絶対にない
https://www.youtube.com/watch?v=Qkcbnb_9O50
ということです。
サプリメントとは、食品に含まれる栄養素を抽出したり合成したりして特定の栄養を集めたもの。
でも本物の食材にはサプリメントに含まれない様々な栄養素が含まれていて、そういった細かな要素はサプリメントでは再現しきれない。
わたしたちの身体では様々な栄養素が協力して働いているのを考えれば、サプリよりリアルフードが勝るのは明白です。
ベストを求めるのなら、プロテインは最高の選択ではないんです。
ベストがベターか
とはいえ、みんながみんなベストを求めているわけじゃない。
みんながみんなボディビルやフィジークで表彰台のてっぺんを目指しているわけじゃないですからね。
生活のすべてを犠牲にして筋肉を求めるのは一部の筋肉バカだけです。
みんなそれぞれの生活があって、その範囲内でできることをすればいい。
必ずしもベストな選択をする必要はないのです。
ベストよりベターを。
そのためにあるのがプロテインです。
リアルフードだけでたんぱく質が足りないのなら、次点でプロテインを選択する。
それがその人にとってのベターな選択です。
「プロテインは自分にとってのベターな選択をするためにあるんですよ」